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September 2020

Product Updates

1日や1か月のPayPayでの利用上限額を設定可能に

今回新たな機能として、1日や1か月あたりのPayPayでの利用可能額を設定することが可能になりました。上限額を設定することで、日・月毎の家計管理がかなり楽になったり、お子様が持っているPayPayアカウントの管理もできるようになります。上限金額の管理は非常に簡単にできるようにしてありますが、同時に、非常に高いセキュリティレベルも保っているので、きちんと二要素認証のステップを踏まないと上限金額を超えて利用することができないようになっています。 設定画面 PayPayアプリのアカウント画面にある「プライバシーとセキュリティ」の部分に、利用可能額の設定ができる項目を新たに用意しました。支払いと残高のチャージ、友だちに送る機能に対してそれぞれ異なる金額を適用できるので、自分の利用状況に適した金額を設定できます。 上限設定の利点 誰しも、自分が決めている予算以上にお金を使ってしまいがちです。そうならないためにも、利用可能額に上限を設定しておくのが安全です。設定さえしておけば、PayPayアカウントへチャージすることも高価な買い物もできないので、上限額以上の支払いはしなくてすみます。こうすることで、PayPayによる必要以上の出費もなくなり、しっかり家計の管理を行うことができます。もちろん上限額の設定は変更できますが、「ついつい」の出費を減らすことに役立ててみてくださいね。 セキュリティ対策 利用上限金額を変えたいときは、SMSの2要素認証で承認が必要になります。このセキュリティ確認が行われて初めて、実際の設定金額を変えることができるようになります。また、自分のPayPayアカウントに不正アクセスがあったとしても、この認証システムがあることで上限を容易に変えられることはありません。 利用可能上限額の設定は、PayPayの最新バージョンから可能になりました。App StoreやGoogle Playストアから更新し、ぜひ試してみてください。
2020-09-23
Engineering

自動化における様々なレベルとは?:APIテストについて

こちらはAutomateシリーズのパート4です。パート1、パート2、パート3、パート5、パート6も読むことができます。テストには様々な専門用語が使われますが、中には直接テストと関係ないものまで存在します。今までの投稿を読まれた方はお気づきかもしれませんが、このブログでは分かりやすい言葉や、見て楽しんで頂けるような図を用いて、複雑な内容を説明するように心がけています。このブログシリーズを始めるにあたって、分かりやすく内容を解説する、ということを私たちの方針として心がけています。一つ一つこういった小さな努力を積み重ね、それを実行することで大きな結果につなげることができると信じています。 テストには様々なレベルが存在します。一回のブログでそのすべてを語ることはできませんので、今後のブログで少しずつ説明していきたいと思います。 まず、フルスタック・テスター(PayPayの場合はこちら)としては、API自動化テストが最小レベルのテストであることを認識しておきましょう。アプリケーション・プログラミング・インターフェイス(API)は、徐々に様々な製品やサービスの基盤となってきました。PayPayでも、これらのREST APIがあるからこそ多くのマイクロサービスが一体となって機能しています。 AUTの構造 ウェブやモバイルに関わらず、多くのアプリケーションがこのREST APIによって動いているので、テストでこのAPIをターゲットにするのは妥当な方法です。このテストでは、バックエンドサービスにリクエストする際、AUT(テスト対象アプリケーション)と同じ挙動をエミュレートしなければなりません。 各画面のリクエストのシーケンスを判断し、画面、もしくはユーザーシナリオに基づいてテストを分類します。フロントエンドを開発している同僚にAPIのスペックを共有してもらうか、もしくはアーキテクチャの設計図があれば内容を把握できるはずです。準備ができたら、AUTと同じリクエストのシーケンスに基づいて自身のテストを作ってください。例えば、AUTにログイン画面があれば、それに必要なすべてのAPIとリクエストのシーケンスを洗い出しましょう。この例の場合、ペイロードがコールされるので、おそらくユーザー名とパスワードでログインするAPIリクエストが一つあるだけだと思います。 日々の小さな積み重ねこそが、最も重要な意味を成す。 APIの自動化テストのおかげで、PayPayでは本番環境よりも前の段階(ステージングやサンドボックス環境)でバグを見つけることができています。また同時に、本番環境においてモニタリングシステムの強化にもつながっています。では、次のテストレベルに関しては、来月のブログでお話しすることにしましょう。